"jm555"のブログ

Microsoft Azureに関する技術情報を中心に書きます!一個人の見解に基づいた内容であり、Microsoft社の公式見解ではありません。

Azure Backup を使ったNFS領域のバックアップ

また、長らくブログの更新が出来ていませんでした(汗)

ちょうど期末・期初ということも有り、少し落ち着いてますので、最近、お客様からお問い合わせがあったことをQ&A形式でまとめてみます。何かしら参考になれば幸いです。

 

Q:

Azure Backup を使ったLinux系サーバーのディレクトリ・ファイル単位でのバックアップとリストアは現状サポートされていないですが、、、

Windows サーバーにNFS領域を確保、くわえてRecovery Services エージェントをインストール

②該当のLinux系サーバーをNFSクライアントとしてマウントし、ディレクトリやファイルをNFS領域に格納

③Recovery Services エージェントを使って、NFS領域をバックアップ

、、、この流れで、間接的にAzure Backupを使ったLinux系サーバーのディレクトリ・ファイル単位でのバックアップとリストアを実装することは可能でしょうか?

 f:id:jm555:20180402190522p:plain

A:

結論から申し上げると、『可能』です。

以下、大まかな流れをご説明します。

 

 

[Windows サーバー]

  • NFS領域を確保
  • "サーバー マネージャー" → "役割と機能の追加"から "Server for NFS" をインストール (インストール後に再起動が必要)

f:id:jm555:20180402183947p:plain

  • "サーバー マネージャー" → "ファイルサービスと記憶域サービス" → "共有" → "タスク" から"新しい共有"を選択し、共有フォルダを設定 (詳細は割愛します)

    f:id:jm555:20180402190041p:plain

  • "サーバー マネージャー" → "ファイルサービスと記憶域サービス" → "共有" → "共有のアクセス許可" (NFSクライアントからのアクセス許可)を設定

f:id:jm555:20180402184447p:plain

上記の例では、Linux系サーバー(NFSクライアント)のIPアドレスは "10.1.1.4"

  • Azure ポータルから Recovery Services エージェントと資格情報をダウンロードし、インストール・設定

    f:id:jm555:20180402190805p:plain

    詳細なインストール・設定手順は以下のドキュメントをご参照ください。

docs.microsoft.com

 

 

[Linux系 サーバー (NFSクライアント)]

以下のコマンドを実行して、共有ボリュームを作成し、NFSでマウントします。

# 共有ボリュームの作成

$ sudo mkdir <共有ボリューム名>

# 共有ボリュームをNFSでマウント

$ sudo mount -t nfs <NFSサーバーのIPアドレス>:<NFS領域名> <共有ボリューム名>

 必要に応じて、/etc/fstabに追記しておきましょう。(ここでは割愛します)

 

※ご参考

docs.microsoft.com