"jm555"のブログ

Microsoft Azureに関する技術情報を中心に書きます!一個人の見解に基づいた内容であり、Microsoft社の公式見解ではありません。

ExpressRouteの冗長構成時にトラフィックの経路を制御する

ExpressRouteの冗長化構成を組む場合に、トラフィックの経路を明示的に指定したいというご要望があります。

 

わかりやすい例としては、通常時は、お客様の東日本拠点とAzureの東日本リージョン上のVNetの間の経路を使用し、広域災害などDR発動時に接続先をAzure西日本リージョンに切り替えるといったケースです。(逆のケースも含めて)

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Azure 仮想マシンの起動診断とコンソールスクリーンショット

仮想マシンが起動する際に、ドライバやパラメータ、システム構成などにより、正常に起動できずに、ssh(Linux)やRDP(Windows Server)経由で接続出来ないということが起きることがあります。

 

このような現象は、既存のオンプレミスの仮想マシンイメージをExport/Importしたり、クラウド間で仮想マシンイメージを移行したりする場合に特に注意が必要です。

 

Azure ポータルでは、仮想マシンの状態を可視化するために、コンソールのスクリーンショットを生成してキャプチャしたり、起動ログを保存する機能を提供しています。また、仮想マシンが稼働中またはクラッシュした後にスクリーンショットを生成することができます。

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Microsoft Azure のネットワーク性能について考察する (東日本~米国西部編)

Microsoft Azure の場合、リージョン間の内部通信は以下の3つの形態が考えられます。

(1) インターネット経由

(2) VNet to VNet (VPN GatewayがEnd-to-Endに必要)

(3) Azure バックボーン経由

  • Azure VM@東日本 → Azure VM@米国西部(パブリックIPアドレス)
  • Azure VM@米国西部 → Azure VM@東日本(パブリックIPアドレス)
  • Azure VM@東日本 → Azure Blob ストレージ@米国西部
  • Azure VM@米国西部 → Azure Blob ストレージ@東日本

 

この3つの形態で、Microsoft Azure のネットワーク性能、つまり、どの程度のスループットレイテンシーの差が出てくるものか検証してみます。

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